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裁判傍聴に行った話

私の好きなブロガーの一人であるキムさんが、趣味として書いていた裁判傍聴に行ってきました。
都市に住んでいるので、まぁ、行けば何かあるだろうという軽い気持ちで行ってみたのですが、とても興味深かったです。

今回、自分が傍聴したのが
・強制わいせつ
・公文書偽造
・銃刀法違反、傷害
・窃盗
・自動車運転過失致死、覚せい剤
・自動車運転過失致死
の6件

最初から最後までしっかりと傍聴できたのは少なかったのですが、特に印象深かったのが、銃刀法違反の事件でした。
ざっくりと書くと、無職の男がLINEでやりとりのあった女子高生と連絡が付かなくなり、関係を確かめるために刃物を持って家に押しかけたというもの。事件を起こした犯人は自分と年齢も離れておらず、以前遠隔ウィルスで逮捕となったゆうちゃんに似ていました。全く目に感情が無かったです。

また、次の窃盗と自動車運転過失致死および覚せい剤使用の事件も凄かったです。
  窃盗に関しては、家がとても裕福(資産の状況が細やかに説明)であるにも関わらず、精神障害により万引きを起こしてしまったという事件。摂食行動により脳機能に傷害(血流の低下)が起こり、客観性の欠如が発生したという弁護人の論理の展開が見事でした。実際の医療機関での検査結果と、現在治療中であり、有罪になると医師を探すことが厳しい状況など、被告側が有利になる条件のオンパレード。相当のやり手だと感じた。また、被告人が、『被害者に対する謝罪の念は一切沸かないが、治療は続けたいと』いう、引っかかる証言をするなど、色々と印象深かった。

 次に自動車運転過失致死、および覚せい剤使用の事件については、無車検、無保険の車をはしご酒をした後に覚せい剤を使用した無免許の被告人が人を轢いてしまったという事件。内容としては非常に悲しい事件だが、改めて覚せい剤の恐ろしさを知ることになった。白昼に交差点を60kmで信号無視する人物が居ることが恐怖です。また残された遺族の方からの陳述があったのですが、故人に対する深い愛情を感じるもので、聞いていて辛い内容でした。
 後、論点として、被告が事件当日に使用した錠剤をクリスタル(覚せい剤)だと認識していたのかということがありました。弁護人の主張は錠剤がピンクであったことから、エクスタシー(MDMA)だと思っていたという発言があったのですが、その後売人とのやり取りや被告人の使用暦から、当時の状況から、クリスタルだと認識していた可能性が高いことが判明しました。このときに違法薬物がどのような経路でどうやって人の手に渡っているのかを何となくつかむ事ができ、興味深かったです。


 裁判傍聴は基本的に新聞記者や関係者が参加するものなのでしょうが、既に裁判傍聴が趣味になっていると思われる方も何名かいました。今日見た人は全員オッサンだった。おそらく50歳以上だと思います。ただ、強制わいせつの事件の感想を他の仲間と廊下で話している時に、大声で下ネタを話すのは止めてほしかったです。被害者の関係者もいるかもしれないし。結局、犯罪者もそれを興味本位で見に来るような人物も、中身は大して変わらないのかもしれない。どこかがクズなんだと思う。他人の犯罪や諍いは本来疎まれるものであって、好んで見るものではない。もっと自分のことにリソースを集中するべきだろう。それでも見たいと思ってしまう人は、自分を含め、どこか歪んでいるんだろう。


まぁ、倫理的な話を差し置くと、個人的に裁判傍聴の魅力は以下の3点にあると感じました。
・圧倒的なリアリティ
 裁判の開始は、被告人の本名、生年月日、本籍、現住所から始まります。また事件も場所、発生日時、証拠品の提示など、映像では出せない実感があります。また犯行を起こした犯人を直接見ることができ、これは小説、映画などのフィクションでは絶対に出せないです。

・論理的な駆け引きの面白さ
 逆転裁判、有罪無罪、ダンガンロンパなどの裁判ゲームをやったことがある人は分かると思うのですが、証言と証拠の矛盾をついて発言の整合性を確かめることがよくあります。
 今回この点で、印象深かったのが最後の自動車運転過失致死の事件。検察側の出してきた証拠に対して、証言が2つあり、目撃者Aさんの証言と、Bさんの証言の事故後の発生タイミングにずれがあることの指摘。検察側はAさんの主張を採用していたが、AさんかBさんのどちらの主張を採用するかで被告人が『信号を無視したか、してないか』が決まる。それを証明するために弁護人が近くのコンビニの監視カメラの映像の提出を要求したが、検察側は監視カメラの映像は修理を行っていたため存在しないと拒否。弁護人がコンビニのカメラの修理記録が無かったことの証拠を出し、裁判の引き伸ばしにかかる。また客観的事実を確かめようとしなかった検察側の不手際を刑法に照らし合わせて指摘するなど。ゲームのように限られた資料でかつ、答えのある前提で進めるのではないため、こういう視点があるのかと、素直に感心します。

・人生の追体験
 人間誰しもが黒い感情を抱いたことがあると思います。私は今まで殺したくなるような人に会ったことはないですが、セクシーな女性を襲いたくなるような気分になったことはあります。ただ、常識、モラルといったものを社会からしっかりと教えられたため、理性によりそれを行動に移すことは無いです。
 しかし、もし行っていたどうなっていたのだろう?というのを裁判から体験することが出来ます。犯行現場での状況、その時の犯罪者の心境など審議を進める上では欠かすことは出来ないため、被告人が何を思って、何故このような行動を行ったのかを克明に知ることが出来ます。 また犯罪自体は重い犯罪であればあるほど、その刑期に値するだけの罪があります。 7年間刑務所にいる程の罪がどのような行いなのかを裁判を通じて追体験することが出来ます。裁判傍聴を趣味にしている人のブログで、ある女性が最愛の男性から刺殺される事件を傍聴し、自分が同じことをされたら、という感情から裁判傍聴に興味を持った方もいます。私の場合は今回の銃刀法違反の事件が印象に残りましたが、きっかけは人それぞれにあるのでしょう。


後、私自身は裁判傍聴をすることによって犯罪が増えることにはならないんじゃないかと考えてます。レイプ物のAVがあるからといって、それを行動に移すような人はいないって考えと同じ論理です。

裁判傍聴は11時~16時ぐらいまで見てましたが、日常生活を送っていたら中々遭遇することが出来ない非日常をすることが出来、色々と考えさせられることが多かったので、また行こうと思います。
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Author:もぐら
30代独身。雇用に束縛されず、精神的にも経済的にも社会的にも独立することを目標に日々をすごしています。打たれ弱い豆腐メンタルと過剰なまでの楽観主義の持ち主であり、扱い辛い社会不適合者です。
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